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稲見一良を読む [書籍]

「ダックコール」「ダブルオーバック」「セントメリーのリボン」を読了。
久し振りに良い作家に出会えた喜びがあります。
彼の人生も興味深いものがあります。
癌を発病後58歳で作家デビューしたこと、5年間で9冊の本を残し63歳で亡くなったこと、そして作家になる前の職業が僕の前職と同じであること。
彼の作品を読んで気付いたことがあります。
それは、ハードボイルドを読むことは自分の中の「男の子」を確認する作業なのだということです。
稲見作品がどこかジュブナイルの趣きを漂わせるのは故無しとはしないのです。
この作家を僕に薦めてくれた古い知り合いのWさんに感謝。
読書の幅を広げるには信頼できる書評家(専門家に限らず)を得るのが一番なのであります。

いろり村のHP http://www.irorimura.net/
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