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アリエッティの明日、いろり村の明日 [映像]

先週観た「借り暮らしのアリエッティ」のことを書きます。

チャーミングな映画でした。
小さなアリエッティの家族が人間の家の床下で人間に見つからないように暮らしている話です。
庭で花や料理に使う香草を摘み、床下から家の壁裏を通って生活用品を「借りに行く」日常が冒険であり、そのディティールが丁寧に描かれています。
事件は少年(翔)とお手伝いさんに見つかってしまうことで、そのために新たな家を求めて引っ越していくまでの、あまりドラマティックではないストーリーの映画です。
でも観終わって映画館を出た後も、なにか心に残るざわめきのようなものがありました。
それが何なのかすぐには分からなかったのですが、昨日いきなりその答えが理解できたように思えました。
それは・・

初めてお互いの姿を認めながら話すシーンで翔はアリエッティたちを『滅びゆく種族』だと指摘してアリエッティの反発を買います。
しかし彼らの種族はアリエッティの家族以外で確認できているのは、少し粗野(未来少年コナンのジムシーみたい)な同年輩の少年スピラーだけです。
アリエッティは翔に心ときめきながらも家族とともにスピラーの案内で翔の家を出て新たな住処を求めて薬缶の船で川を下るところで物語は終わるのです。
薬缶の上でスピラーはアリエッティにグミの実を差し出し、彼女はそれ(スイカみたいに大きい)を受け取って一口齧ります。

絶滅危惧種の最大の関心事は繁殖です。
アリエッティは可憐な少女でありながら、宿命的に生殖を期待されているのです。
恐らくはスピラーの気持ちを(グミの実を受け取るように)受け入れて多くの子供を生むのでしょう。
ジブリの作品に登場する少女は、いつも凛として強い心を持ち、セクシーさを微塵も感じさせません。
アリエッティは凛としていながらも、宿命として男性を受け入れざるを得ない明日があり、そのことが僕の心をざわつかせていたのだ、と思えたのです。

違うかなぁ・・


いろり村の明日ですが、夏休みです。
明日8/14(土)の1日だけですがお休みを頂きます。
8/16(月)からは通常営業ですのでよろしく。

いろり村のHP http://www.irorimura.net/

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