SSブログ

読み聞かせ [書籍]

息子(小4)の小学校では親が子供たちに本の読み聞かせをしています。
今朝はうちの番でしたが、妻が都合が悪く僕がやることになりました。
いざ本を選ぼうとしてもこれがなかなか難しい。
小学校4年生だと絵本はもう卒業だろうし、10分以内に読める分量のものは?
最初に考えたのはオーヘンリーの短編でした。
善良な人々の生活の中にある素敵なドラマを魔法のように切り取る短編は子供に聞かせるのにふさわしい気がしたのです。
でも実際の文章を改めて読んでみると、小学生に読み聞かせるにはちょっと難しい感じです。
次に思いついたのが星新一。
僕自身小学校3年生の時に学校の図書館で見つけた「気まぐれロボット」の大判の絵本を夢中で読んだ記憶があります。
10分には短すぎるので2編読むことにしました。
「気まぐれロボット」と「おーい、でてこい」
子供たちは椅子に座った僕を囲んで体育座りになり静かに聞いてくれました。
40の瞳に見つめられながら音読をするなんて非常に貴重な経験です。
不思議な昂揚感に包まれながら子供たちの拍手を受けた幸せな朝でありました。

いろり村文庫雑誌篇 [書籍]

今日は雑誌ばかりを3冊。

「MONKEY」新創刊号
柴田元幸責任編集。
以前「Monkey business」のタイトルだった雑誌の復活版。
おかしな文芸誌です。

「考える人」2013秋号
特集は、人を動かすスピーチ。
執筆陣がバラエティに富んで魅力的。
ジャケ買いみたいなものです。

アサヒグラフ増刊 完全復刻 東京オリンピック
1964年11月1日発行の復刻版。
広告までも網羅され、非常に興味深い1冊。

てなことで、見に来てください。

白鳥の歌なんか聞こえない [書籍]

先日年配のお客さんと庄司薫の話をしたことがきっかけで我が家の本棚の隅にあったこの本を手に取りました。
今となっては冗長過ぎる語り口に閉口しながらも、夢中で読んだ中学生時代が陽炎のように蘇ってきます。
その本にはオビが付いていて定価380円(文庫本じゃないよ)の文字と並んで「東宝映画化決定!」との惹句がありました。
どんな風に映像にしたのか観てみたいものだと思いネットで検索するといきなりYou tubeの映像が。
なんと1時間半の映画がまるまるそこにありました。
昨夜閉店後に鑑賞。
小説を丁寧に映像に置き換えたような映画で、記憶の中の登場人物のセリフがそのまま俳優の口から出てきます。
その会話劇を観ていて頭に浮かんだのが宮崎駿の「風立ちぬ」でありました。
その宮崎監督の最終作を観て僕が一番印象に残ったのは登場人物たちが交わす言葉の美しさと誠実さでした。
薫君と小林君との会話は、二郎と本庄との会話を髣髴とさせるのです。
迷いながら戸惑いながら自分の夢を形にするために交わされる友との真摯な言葉。
そうして自己を鍛錬しながら社会の為に努力しようとする精神。

我が身を省みて冷や汗の出る思いです。

いろり村文庫の新蔵本7月分 [書籍]

今日は晦日、明日からは葉月。
夏本番なれど連日の雲行きの怪しさ。
酒でも飲んで本でもどうですか?

7月の新蔵本は以下の通り。

野心のすすめ/林真理子
日本人の知らない武士道/アレキサンダー・ベネット
dancyu 日本一のレシピ
BRUTUS 映画特集
文芸春秋8月号

今月は新書と雑誌ばかり。
それだけにすらすら読めます。

いろり村文庫の新蔵本6月分 [書籍]

しかし暑いですね。
こんな日は本でも読みながらお酒を飲むのも一興であります。
というわけで先月買って紹介していなかった本をまとめてお知らせ。

ジブリの教科書3 となりのトトロ
奇跡 ジミーペイジ自伝 /ブラッド・トリンスキー
文士の料理店 /嵐山光三郎
世界を変えた17の方程式/イアン・スチュアート

いずれも味わい深い本です。
読書は秋まで待たなくてもいいんですよ。

想像ラジオ/いとうせいこう いろり村文庫 [書籍]

夏の芥川賞のノミネート作品が発表されました。
芥川賞は文芸誌の作品を対象にしているので3月に発売された本書のノミネートにびっくり。
軽妙でありながら深遠で印象深い作品です。
いろり村文庫に追加しておきます。
泣けるよ。

ジブリの教科書/天空の城ラピュタ いろり村文庫 [書籍]

先月出た「風邪の谷のナウシカ」に続いて今月はラピュタ。
少女が活躍する宮崎作品の中では珍しい男の子が活躍する映画。
でもそれほど単純な話でもなくて、いろんな人がそれぞれに読み取るメッセージの多様なこと。
パズーのように大人にならなきゃ、と思った僕でした。

ジブリの教科書/風の谷のナウシカ いろり村文庫 [書籍]

文春ジブリ文庫から出たナウシカの解説本。
誕生秘話から原作コミックとの対比、いろんな人のナウシカ体験と好きものにはたまらない内容。
その中で鈴木敏夫プロデューサーが徳間時代にアニメージュの創刊にかかわるエピソードの記述で「会社の傍の「ラッキー」という喫茶店に呼び出される」という文章がありました。
いろり村のビルの1階の八百屋さんは昔喫茶店で、すぐそばの徳間書店の社員が入り浸っていたと聞いていたので、もしや、と思い親父さんに聞いてみました。
すると親父さんの喫茶店は違う名前で「ラッキー」はすぐ並びにあったお店であることが判明。
うーん、おしい!

いろり村文庫に収納済の「アニメージュコミックス 風の谷のナウシカ 全7巻」と併せて読むとさらに興味深い本であります。

風の谷のナウシカ いろり村文庫 [書籍]

アニメージュ・コミックス・ワイド版全7巻を購入。
複雑に絡み合う自然と人間、諸国、民族、人物を通して深い洞察を伴う世界観が語られます。
映画「風の谷のナウシカ」は物語を相当省略したダイジェストに過ぎないという驚き。
あの巨神兵ですら人格をもってナウシカと語らいます。
うーん、あらためて宮崎駿のすごさに震えてしまいました。
というわけでいろり村文庫に収録済みですので、読みたい人はお店で。

青豆効果 [書籍]

甲州街道を走っているといくつかある首都高の入り口の電光表示に最近目立つ表記があります。
「首都高は歩行者立入禁止」
え、当たり前じゃん。
そんなのわざわざ書くことでしょうか?
ふと考えたのが村上春樹の「1Q84」の作中の場面。
冒頭で首都高の渋滞で動けなくなったタクシーから歩いて一般道に降りたヒロインの姿です。
あのベストセラーの影響でそんな人が増えたのかもしれません。
本当かな?

PS.
今思い出したのですが、学生の頃ヒッチハイクで京都に行った時、載せてくれたトラックが大阪まで行くため、京都インター付近の高速道路上から歩いて降りた覚えがあります。なんだ、僕の方が先だったんだ・・・

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。