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白鳥の歌なんか聞こえない [書籍]

先日年配のお客さんと庄司薫の話をしたことがきっかけで我が家の本棚の隅にあったこの本を手に取りました。
今となっては冗長過ぎる語り口に閉口しながらも、夢中で読んだ中学生時代が陽炎のように蘇ってきます。
その本にはオビが付いていて定価380円(文庫本じゃないよ)の文字と並んで「東宝映画化決定!」との惹句がありました。
どんな風に映像にしたのか観てみたいものだと思いネットで検索するといきなりYou tubeの映像が。
なんと1時間半の映画がまるまるそこにありました。
昨夜閉店後に鑑賞。
小説を丁寧に映像に置き換えたような映画で、記憶の中の登場人物のセリフがそのまま俳優の口から出てきます。
その会話劇を観ていて頭に浮かんだのが宮崎駿の「風立ちぬ」でありました。
その宮崎監督の最終作を観て僕が一番印象に残ったのは登場人物たちが交わす言葉の美しさと誠実さでした。
薫君と小林君との会話は、二郎と本庄との会話を髣髴とさせるのです。
迷いながら戸惑いながら自分の夢を形にするために交わされる友との真摯な言葉。
そうして自己を鍛錬しながら社会の為に努力しようとする精神。

我が身を省みて冷や汗の出る思いです。
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