停電

日曜日に八王子の妻の実家に行きました。
先日亡くなった義父の仏前に線香を手向けたり新たに購入する仏壇の下見に行ったりしているうちに夜になり、夕食後子供たちと麻雀をやりました。
僕がかなり負けがこんできて起死回生の手作りでここが入ったらリーチだな、と思ったその時目の前が暗転しました。
部屋の電気を消しても何かの電源の明かりがあったりして真っ暗にはならないのですが、まさしく真の闇です。
スマホを探してその明かりで仏前のろうそくに火を点け外に出て周囲の様子を探りました。
子供のころは停電がたびたびあり、消えると父が外に出て隣近所の様子を見に行ったものでした。
周囲も暗ければ停電で、明るければ我が家のブレーカーかヒューズというわけです。
妻の実家の近所は街灯も家並みも全て消えて真っ暗闇。
高台の住宅街なので、遠くに見下ろせるビル街に灯りはあるもののそこまでのかなり広い範囲が停電になっているようでした。
やはり様子を見に外に出ていた女性が夜空を見上げて
「こんなきれいな星空は見たことがない」
と言いました。
それから復旧するまでの2時間、子供たちはランタンの光で麻雀を続けていました。
突然灯りが点いた時には歓声と拍手が起こり、電気のありがたさを実感したものです。