さらば肉屋のおっさん [いろり村]
新橋のレンガ通り沿いに老舗の肉屋があります。
いろり村の、燻製にする松阪牛のもも肉や豚バラ肉は全てここで仕入れています。
僕が行くといつも白髪の小柄なおっさんが「今日は何?」と笑顔で迎えてくれ、700gのブロック肉の切り出しを一発できめるべく包丁をふるってくれました。
たいていは750gくらいで、僕も「惜しい!」と茶茶を入れますが、たまに700gぴったりに切れると得意満面で上機嫌でした。
そのおっさんが最近お店に居ません。
大将(この人も白髪)に聞くと「やめたよ」とのこと。
なんでも奥さんが倒れて看病の為とのことです。
大変なことになったなぁ、と思い「もう年金は受け取れるんですか?」
と聞くと、大将は笑いながら「いくつだと思う?」と返します。
聞くと75歳で、15の年に店に来たというのです。
60年間という時間の大きさに身がすくみます。
いろり村はようやく3年。
僕の前のキャリアを足しても30年にも足りません。
未だ路半ばの手前に居る僕は、まだまだ洟垂れ小僧でありました。
いろり村の、燻製にする松阪牛のもも肉や豚バラ肉は全てここで仕入れています。
僕が行くといつも白髪の小柄なおっさんが「今日は何?」と笑顔で迎えてくれ、700gのブロック肉の切り出しを一発できめるべく包丁をふるってくれました。
たいていは750gくらいで、僕も「惜しい!」と茶茶を入れますが、たまに700gぴったりに切れると得意満面で上機嫌でした。
そのおっさんが最近お店に居ません。
大将(この人も白髪)に聞くと「やめたよ」とのこと。
なんでも奥さんが倒れて看病の為とのことです。
大変なことになったなぁ、と思い「もう年金は受け取れるんですか?」
と聞くと、大将は笑いながら「いくつだと思う?」と返します。
聞くと75歳で、15の年に店に来たというのです。
60年間という時間の大きさに身がすくみます。
いろり村はようやく3年。
僕の前のキャリアを足しても30年にも足りません。
未だ路半ばの手前に居る僕は、まだまだ洟垂れ小僧でありました。
2008-09-11 17:41
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