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いろり村文庫の新蔵本 [書籍]

いろり村文庫の新蔵本です。

「ウィズ・ザ・ビートルズ/松村雄策」
ビートルズのオリジナルアルバム14枚についての松村氏の思い入れを綴った本。
解説書ではなく、エッセイでもない。
不思議な味わいの本です。

「Discover Japan 2月号  人生に効く[武士道]入門」
なんか武士と武士道についていろいろ集めた雑誌。
特別付録「戦国武将名鑑」付き(笑)。

「月刊オートバイ 2月号」
こちらも付録に釣られて買いました。
「完全永久保存ヒストリー 日本のバイク史1909-2013」がついてます。

以上いろり村でご覧ください。

137億年の物語/いろり村文庫 [書籍]

有楽町の三省堂にあった大判の図鑑のような本は「宇宙が始まってから今日までの全歴史」が一冊にまとまっているとのこと。
目次には第一章「ビッグバンと宇宙の誕生」から第四十二章「世界はどこへ向かうのか?」まで、宇宙物理学に始まり生物学、宗教史、文明史、社会学等あらゆる要素を含んだ表題が並びます。
いろり村文庫として店に常備しますので、読みたい方はご自由に。
ついでに「戦略おべっか/ホイチョイプロダクション」もあります。

今日の燻製は甘塩鮭と富山の昆布巻かまぼこ。
こちらもどうぞ。

元素図鑑 [書籍]

先週、高校時代の友人が来たときに教えてもらった本をアマゾンで注文して、それが日曜日に届きました。
僕の中2の娘が元素の周期表のことで質問するのに答えられなくて閉口した話をしたところ、友人がその本を紹介してくれたのです。
「世界で一番美しい元素図鑑」
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E4%B8%80%E7%95%AA%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E5%85%83%E7%B4%A0%E5%9B%B3%E9%91%91-%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4/dp/4422420046/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1333062412&sr=1-1
水素から始まる118個の元素を見開き2ページで一つずつ紹介してあるのですが、これが書名の通り美しいのです。
あるものはその元素を含む鉱物の写真、あるものはその元素が発光した写真と元素そのものの写真に加えその元素の加工物の写真も添えられています。
特筆すべきはそこに書かれている解説の文章です。
ユーモアに溢れ読み物として成立していて、元素に対する興味を自然に掻き立てます。
およそ図鑑という厳めしさとは似つかないエッセイのような味わいがあるのです。
眺めて目に楽しく、読んで心に楽しい分厚い図鑑は娘のものになりましたが、僕もときどき紐解くことになりそうです。
T君ありがとう。

さらば新橋書源 [書籍]

日比谷通り沿いの書源の前を通るとなにやら張り紙が入口に貼ってあり、見てびっくり。
7月15日を以て閉店しますとの告知でありました。
新橋にある唯一まともな本屋さんでした。
「斉藤秀雄講義録」を見つけてびっくりしたのもこの本屋です。
ミッキーハートの著作を立ち読みしたのもここ。
土門拳の写真集も、ウディアレンのエッセイ集も、サローヤンの旧作も・・・
とにかく流行り廃りとは無縁のちゃんとした書籍がいつも棚から秋波を送ってきます。
だからこの店に入るとちょっとワクワクしたものです。
いつだったか店主らしき老人が、開店中にもかかわらず店員を大声で叱責しているところに出くわしました。
どうやら棚の作り方についてのダメだしのようで、客の前でやるなよと思いつつ、店主の考え方を隅々まで行渡らせたいという信念のようなものを感じました。

あー、なくなっちゃうのかぁ・・・・

嬉しい! [書籍]

古い知り合いで僕の読書の師匠でもある渡辺裕一さんがブログを始めたという知らせが届きました。
去年出版された短編小説集「小説家の開高さん」の作者です。
現在も季刊「フライの雑誌」に連載を執筆中なのですが、この雑誌が3ヶ月毎の発行なのでファンとしてはまだるっこしい限りでした。
新しいブログは始めてからまだ1ヶ月足らずなのに、すでに16本もアップされていてかなりのハイペース。
そのどれもが読み物として素晴らしく、なんだかすごい得をした気分であります。
おススメです。
是非ご一読を。

酒の肴日記 / 渡辺裕一 http://jack-gen.blog.so-net.ne.jp/

小説家の開高さん [書籍]

古い知人であり、「いろり村」の大事な常連客の一人であり、僕の読書の師匠でもある渡辺さんが本を出しました。
http://cart02.lolipop.jp/LA10151136/?mode=ITEM2&p_id=PR00101647278
比較的古い愛読者として、メールで頂いたワードのファイルで読ませてもらっていましたが、こうして一冊にまとまった書籍として手に取るとなんだか旧友に会ったような嬉しい気持ちになってしまいます。
収められた10編の話は、親密な雰囲気が漂うどこか懐かしい物語で、時を忘れて読み耽ってしまう魅力に満ちています。
機会があれば是非ご一読をお勧めします。
後悔はさせませんぜ。

いろり村のHP http://www.irorimura.net/

チャイルド44/トム・ロブ スミス [書籍]

すごい小説です。
衝撃的な冒頭から一気に引き込まれるストーリー、旧ソ連という刺激的な舞台、展開の妙・・・
相当老練な書き手の作かと思いきや、なんと28歳の処女作!
とにかく読むべし。

Wさん、ありがとう。

いろり村のHP http://www.irorimura.net/

稲見一良を読む [書籍]

「ダックコール」「ダブルオーバック」「セントメリーのリボン」を読了。
久し振りに良い作家に出会えた喜びがあります。
彼の人生も興味深いものがあります。
癌を発病後58歳で作家デビューしたこと、5年間で9冊の本を残し63歳で亡くなったこと、そして作家になる前の職業が僕の前職と同じであること。
彼の作品を読んで気付いたことがあります。
それは、ハードボイルドを読むことは自分の中の「男の子」を確認する作業なのだということです。
稲見作品がどこかジュブナイルの趣きを漂わせるのは故無しとはしないのです。
この作家を僕に薦めてくれた古い知り合いのWさんに感謝。
読書の幅を広げるには信頼できる書評家(専門家に限らず)を得るのが一番なのであります。

いろり村のHP http://www.irorimura.net/

小石川の家/青木 玉 [書籍]

なんという美しい日本語なんだろう。
頁を繰るごとにあふれ出す、簡潔な文章で綴られた祖父と母との暮らし。
小石川の小さな家には明治の時代から地続きの空気が流れていて、そこで奮闘する小学生の玉さんの意地らしさ。
母は幸田文、祖父は云わずと知れた文豪幸田露伴。
かつて久世光彦さんがドラマ化したのを観た覚えがあります。
露伴を森繁久彌、文を田中裕子、玉を田畑智子が演じていて印象的なドラマでした。

「祖父は愚かしさを悲しむ、ひたすらな願いを立てたことを立派じゃないかと賞賛するが、こちらはどんなに恐くて痛くて苦しかろう、とてもじゃないがご免を蒙りたい。
そんな目に逢わなきゃ賢くなれないのなら、馬鹿で気楽がどんなによかろう。」
何を云っても叱られ、その度に山ほどの薀蓄を浴びせられる女の子がかような名調子で綴る本書は、露伴、文の人柄を愉しめると同時に、戦前にはあって現代にはない家の仕来たりや人間関係を垣間見られる名著なのであります。

駄文を書き散らしている僕が云うのもなんですが、美しい日本語を読む喜びは格別であります。

サムライ・ノングラータ [書籍]

矢作俊彦と司城志朗の共著ということになっているのですが、矢作が昔書いた映画の脚本を司城が小説にしたとのこと。
ついでにいうとこれは84年に「海から来たサムライ」というタイトルで出された本をかなりリライトしているそうな。
とはいえ2巻一気に読んでしまう面白さ。
1892年のハワイを舞台にした冒険活劇なのですが、どこまでが史実かが分からないくらい手が込んでいます。
東郷平八郎が出てきたかと思うと南方熊楠が相当おかしな存在感を持って暴れまわるし、ハワイ王国の存続を掛けた王女の救出作戦と各国の思惑の錯綜、さらには失踪した日本帝国海軍の軍艦の謎とそれをめぐる保険会社ロイドの暗躍・・・
ふと気づいたのは、アメリカの他国への軍事介入の傍らでドラマが進行するという矢作作品の共通項です。
「気分はもう戦争」もそうですが、一連のハードボイルド作品の舞台は全て横浜周辺の米軍基地がある街だし「悲劇週間」ではアメリカが侵略している時代のメキシコが舞台でした。
そろそろイラクやアフガンを舞台にした小説が出るんじゃないだろうか。
そうして今後も小説の舞台には事欠かない状況が続くのでしょうか。
やれやれ・・

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